受注・入荷・工程進捗を、一つの流れで確認できる仕組みへ
メッキ加工では、受注した製品が入荷してから、複数の工程を経て出荷されます。
注文ごとに納期があり、加工内容やメッキ種別も異なるため、件数が増えるほど、
「どの製品が、今どの工程にあるのか」
を把握することが難しくなります。
そこで、受注・入荷・工程・出荷までの情報をつなぎ、現場と管理側が同じ進捗を確認できる生産管理システムを構築しました。
課題
注文ごとの現在位置が分かりにくい
受注した製品は、入荷後に複数の工程を進みます。
案件が増えると、
- 入荷したのか
- どの工程まで進んだのか
- 次に何をするのか
- 納期に間に合うのか
を一覧だけで把握することが難しくなります。
納期と現場の進捗を同時に見たい
受注情報だけを見ても、現場で現在どこまで加工されているかは分かりません。
逆に現場の作業状況だけを見ても、納期との関係が分かりにくくなります。
「納期」と「現在の工程」を同じ画面で確認することが必要でした。
フォーキャストと確定受注を同じ流れで管理したい
製造現場では、確定した注文だけではなく、今後入ってくる可能性のあるフォーキャストも生産負荷へ影響します。
確定受注とフォーキャストを分断せず、必要に応じて同じ進捗画面の中で確認できるようにしました。
対応
受注から入荷・加工・出荷までをつなぐ
注文を登録した後、
受注
↓
入荷
↓
工程処理
↓
出荷
という一連の状態を、同じ受注明細を基準に管理します。
画面ごとに別の情報を入力し直すのではなく、前の工程で登録された情報を次へ引き継ぎます。
ガントチャートで工程進捗を見える化
注文一覧だけでは分かりにくい工程状況を、ガントチャートで確認できるようにしました。
横方向に日付、縦方向に製品・注文を並べることで、
どの製品が
いつから
どの工程を進み
いつ納期を迎えるのか
を視覚的に確認できます。
メッキ種別で絞り込み
製品ごとに必要なメッキ処理が異なるため、メッキ種別ごとに表示を切り替えられるようにしました。
現場担当者は、自分が確認したい処理だけを絞って進捗を見ることができます。
ブラウザでも現場状況を確認
進捗情報は、PC用の生産管理画面だけでなく、ブラウザからも確認できるようにしました。
現場や離れた場所からでも、
現在の進捗
納期
製品
顧客
メッキ種別
などを確認できます。
専用アプリをインストールしなくても、必要な情報へアクセスできます。
見えるようになったこと
システム上で情報をつなぐことで、
受注済みの案件
入荷した案件
現在加工している案件
これから必要になる工程
納期が近い案件
出荷まで完了した案件
を同じ流れの中で確認できます。
「一覧を見て頭の中で組み立てる」のではなく、現在の状態を画面で確認できるようになります。
月別の売上着地も確認
進捗だけではなく、受注情報から月別の売上見込みを確認できる画面も用意しました。
製造現場の進捗と経営側の売上見込みを別々の情報として扱わず、同じ受注データから確認します。
これにより、
現場では納期と工程を見る。
管理側では売上着地を見る。
というように、同じ事実を立場に応じて利用できます。
現場と管理を、同じデータでつなぐ
この仕組みで重要なのは、ガントチャートそのものではありません。
受注、入荷、工程、出荷を別々に管理するのではなく、
一つの注文が現在どこにあるのか
を一貫して追えることです。
現場で更新された状態が、そのまま管理側の確認情報になります。
まずは、今の仕事の流れをお聞かせください
会社によって、工程の数や作業の進め方、納期管理の方法は異なります。
既製品の画面へ仕事を合わせるのではなく、現在の仕事の流れを確認しながら、必要な仕組みを一緒に考えます。